七神〜私と君で咲かす花〜



私は方向転換をし、月神たちに背を向けて走り出した。



後ろから、「させるか!」と、妖化の声。



すぐさま金属同士かぶつかり合う音がした。



きっと、攻撃を仕掛けようとした妖化を止めようと月神が攻めたんだ。



それからは何回も、金属同士がぶつかり合う音が響いてきた。



その音が耳に入る度、何度も振り向こうとしたが、振り返れなかった。



傷付いた月神を見たくなかったから。



しばらく走っていると、後ろから聞こえていた金属同士がぶつかり合う音はだんだん小さくなっていき、やがて、聞こえなくなった。



やっと後ろを振り向くが、もう月神の姿は見えなくなっていて、あるのはどこまでも続いているような、道と高い塀だけ。



月神、大丈夫かな……



再び不安が押し寄せて来た。



もし、月神が大きな怪我をしたら…?





< 71 / 213 >

この作品をシェア

pagetop