ハリネズミの恋
「おい、ちょっと…」

太は静かにと言うように人差し指を自分の唇に当てた。

針井に聞かれたちゃ困るような話か、おい。

「俺1人がじゃ寂しいだろうから美人を招待したんだよ」

俺は答えた。

「美人って…」

太はやれやれと言うように息を吐いた。

「今井とタケルは?

あいつらも一緒なんだろ?」

キョロキョロと首を動かして周りを見回している俺に、
「ああ、裏にいるよ」

太はセットを指差して言った。

「今顔出して大丈夫?」

そう聞いた俺に、
「わかった、案内する」

太は答えた。
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