龍神様との恋愛事情!
認知症が治って喜んでも、おばあちゃんは龍化を防ぐために龍の世界へ行くことになるから離れ離れ。
離れるくらいなら治らなくていいって思われたら、私の願いはお節介でしかないもん。
「じゃあ、明日…おじいちゃんに話してきます」
「うん。そうしてくれると嬉しいよ」
明日またお母さんに病院へ連れてってもらおう。
お母さんにも…話した方がいいのかな。
いずれ私も…。
無意識に左腕を強く掴んでいた。
私は右手から力を抜いた。
「沙織は偉いね。一人で悩んでいたんだね。おばあさんやおじいさんのこと」
「一人じゃないです。みんな悩んでます。お母さんもお父さんも……おじいちゃん達だって…」
みんな、自分のできることを見つけて悩みながら頑張ってる。