龍神様との恋愛事情!

何やってるの?伊吹様?

そのまま伊吹様の顔が近づいてきた。


「今夜は特別に、手伝ってやろう」


こぼれる血を舌で舐め取る伊吹様。

それから、その舌を私の口内にそっと差し入れた。


「ん…!」


口の中に血の味が広がる。

伊吹様の血が、入ってくる…!


「ふっ…ん…!」


後頭部を押さえ込まれて舌で攻められる。

逃げ腰になって後ろに傾く私の身体を支えるように抱く伊吹様。


長いキス。

苦しいっ。

骨や心臓の痛みに、呼吸困難。

こんな状態でキスなんて…堪えられない…!



ゴクン



限界に涙を流した瞬間、私は伊吹様の血を飲み込んでしまった。


「飲んだか」


「はぁ…はぁ…え?」


飲み込んだと同時に終わった伊吹様のキス攻め。


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