龍神様との恋愛事情!


 それぞれの涙が落ち着いてから、私達はおばあちゃんに現状を説明した。

おじいちゃんの入院や、これから起こる龍化。

千早様のこと、龍神様の世界に行かなきゃいけないこと。


色々と重要なことを一気に説明したけど、おばあちゃんは落ち着いて話を聞いてくれた。

受け止め方も柔軟で、ただ頷きながら私達の言葉を信じてくれた。

さすがに、私も龍化が起こっていると話した時は目を丸くしていたけれど。



「おばあちゃん、私ね、七不思議に出て来る白龍様にも会ったよ」

バスでおじいちゃんの待つ病院へ向かう途中、私はおばあちゃんにだけコソッと伊吹様の話をした。


「あら、本当?私は見たことないわねぇ。私が見た龍神様は金色の龍神様だったのよ。千早様とも違うわね。雰囲気は似てるけれど」


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