龍神様との恋愛事情!

「はい。わかりました」


「うん。そうだ!後で香織にも私の血をあげないとね」


「そうですね。おばあちゃんのこと、お願いします」


軽く頭を下げる私に、千早様は笑顔をくれた。


「では、一階へ行こう。香織も連れてね。一通り部屋を案内するよ」


こうして千早様を先頭に、私とおばあちゃんは一階を歩き回った。



「ここが食堂。こっちが台所で、向こうが居間だよ」


千早様の言う通り、一階は共同で使う部屋ばかりだった。

階段を降りて右手側に、食事をとる広い和室。

左手側には台所。

そして台所の隣が畳の居間。


さらにトイレやお風呂場まで案内され、一階巡り終了。


意外と覚えやすい内部構造に内心ホッとした。

これなら屋形内で迷子になる心配はないと思う。


< 204 / 564 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop