龍神様との恋愛事情!
家事全部を若月様が!?
おばあちゃんと一緒に目を丸くしていると、話題の若月様がやって来た。
「本来の僕はこんな仕事しない。兄上がお前達の面倒を頼むと頭を下げてくるから、仕方なくやっているだけだ。仕方なくな」
うわぁ…仕方なくを二回も言った。
かなり強調してる。
「若月様の料理は食べれるから安心してね!ほら、冷めないうちにどうぞ」
「朱美、お前さ。僕に対してかなり失礼で図々しい自覚あるか?」
こんなやり取りを傍観していたら、初めて目にする男性が部屋に入ってきた。
「お、謙一郎(けんいちろう)。降りてきたか」
千早様が男性に優しく声をかける。
「紹介しておくよ。彼は謙一郎。朱美と同じ、私が連れてきた人間だから仲良くしてほしい」