龍神様との恋愛事情!
どうしよう…。
あんまり引き受けたくないな。
何て声をかければいいのか、わからないし。
でも……。
「…わかりました」
このままの状態はもっと嫌だ。
この曖昧な、モヤモヤとした感情を持て余してる自分にムシャクシャしてくる。
「頼まれてくれるのか!?感謝する!」
「食器洗いが終わったら三階に行ってみます」
「ああ。そうしてくれ」
「あ、そういえば、三階へはどうやって行くんですか?」
一階と二階を繋ぐ階段は三階までの機能を果していない。
別に階段があるはずだよね。
「二階の奥廊下に木の扉がある。丁度、お前の部屋から出て左側の壁だ。扉を開けたら階段があるから、上がれば最上階だ」
私の部屋の近くか。
気づかなかったな。
「わかりました。ありがとうございます」
数分後、食器洗いを終わらせると、私は若月様に教えられた通り、廊下の扉を開けた。