龍神様との恋愛事情!
けれど、一向に動かない。
「い、伊吹様…?」
驚き顔で凍結してしまった伊吹様に小首を傾げてみる。
……反応なし。
ど、どうしよう!!
私、伊吹様の魂抜いちゃった!?
こんなに驚くとは思わなかった。
本当にどうしよう…。
自分は悪くないのに、なんだか罪悪感まで芽生え始めた時だった。
やっと伊吹様が動いた。
「…………」
無言のまま私の頬をすりすりと撫でると、指を移動させ、私の唇に親指を押し当てる。
「ちゃんと飲んだか?」
「はい」
「そうか…」
伊吹様は私から指を離すと、小さく呟いた。
「まさかお前が、素直に従うとは思わなかった」
ですよね…。だからあんなにビックリしたんだよね。
私が心の中で苦笑いしていると――。