龍神様との恋愛事情!
「素直なお前は可愛いな」
出会ってから初めて、伊吹様が甘い言葉を囁いた。
かわ、いい…?
あの伊吹様が「可愛い」って言った?
私に向かって、可愛い?
急に頬が熱くなった。
自分から唇を舐めても、それ程赤くならなかったのに…!
顔を隠したくて俯いたら、顎をクイッと持ち上げられた。
「俯くな。俺を見ろ」
伊吹様は言葉にも力を宿しているんだろうか。
まるで暗示にかかったように、私の瞳が伊吹様だけを映す。
「いい子だ…」
視界が翡翠に覆われ、気がつけば唇を奪われていた。
私が恋してるのは、千早様。
伊吹様を受け入れたらダメ。
抵抗、しなきゃ…。
そう思考が叫んでも、身体が囚われて受け入れてしまう。