龍神様との恋愛事情!
千早様は私の額に触ると、ちゃんと拭き取れていなかった血を指先ですくって見せつけた。
「これは血だね。……何をされたんだい」
千早様の目がスッと細くなる。
鋭利な眼差しに見つめられ、嘘が紡げない。
私はあった出来事を正直に白状してしまった。
「階段から…落とされました」
「………それだけ?」
「それから…柱にぶつけられて……顔を、火で焼かれそうに――」
その時、昼間だというのに外が真っ暗になった。
暑いから廊下へ続く扉と窓を開けていたので、私はその光景をはっきりと見てしまった。
ゴロゴロゴロ…
ビシャーン!!
轟く雷鳴。
落ちる稲妻。
晴れていたのに、いきなり雷が鳴るなんて…。