龍神様との恋愛事情!
千早様が自分の手を切って差し出す。
けれど…。
「……嫌だ」
謙一郎さんは千早様からフイッと顔を背けた。
「せっかく美味い食事だったのに、あんたの血なんか飲んだら口がまずくなる」
「おや、言われてしまったね」
「謙一郎!!僕の料理への賛辞は褒めてやるが兄上に対する無礼は赦さんぞ」
おどけた調子で答える千早様に喧嘩腰の若月様。
そんな二人を無視して謙一郎さんは今度こそ出て行った。
なんだか…ピリピリしてたな…。
いつも謙一郎さんはあんな感じなのかな?
「仕方ないか。後で謙一郎の部屋へ行こう。というわけで、付き合ってくれるかな?」
「え?」
千早様の満面の笑みが私に迫る。
こうして食後、私は千早様と一緒に謙一郎さんの部屋を訪れることになった。