龍神様との恋愛事情!



「失礼します…」


声をかけてから入ろうとしたら、千早様が先にバシッと部屋の襖を開けた。


「謙一郎、お薬の時間だよ」


「…何が薬だ」


謙一郎さんの部屋。

初めてお邪魔したけど……すごいな。

何がすごいって、部屋中、本だらけ。

本棚は五つくらいあるけど、入りきらずに畳みに散らばってる。

しかも、どの本も難しそうなものばかり。

例えば、私の足元に積まれている本は、辞書みたいにぶ厚くてタイトルが英語。

表紙に人体解剖図みたいな絵が載ってるから……医学書…なのかな?


「謙一郎、頼むから飲んでくれ」


「……気乗りしない」


さっきから千早様に対していい顔を見せない謙一郎さん。

もしかして謙一郎さんて…千早様のこと嫌い?


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