龍神様との恋愛事情!
「飲んだ方がいいですよ。龍化が始まったらとっても痛いし、苦しくなります」
千早様を助けるつもりで言ってみたら、謙一郎さんが無表情で溜息をついた。
「別に…構わない」
「え…?」
「龍化なんか、どうでもいい」
どうでもいい?
自分の身体のことなのに…。
「どうでもよくないよ。ほら、口を開けて。血を垂らすから」
千早様は指先を少し切って、謙一郎さんの口元に近づけた。
「やめろ!俺は助けて欲しかったわけじゃない。あの時……死んだ方がマシだった!」
謙一郎さん…。
どういう事情があったのかわからないけど…。
「そんな悲しいこと……言わないで下さい」
「別に、本当のことだ。助かったって…生きてたって、自分の夢が叶えられなきゃ……屍とおんなじさ。その方が悲しいんだよ」