龍神様との恋愛事情!
本物の白龍様!?
嬉しさと驚きとでポカンとしていると白龍様に腕を掴まれ、袖をまくられた。
右をまくられ、次に左。
すると、白龍様は私の左腕を凝視して言った。
「これは龍の鱗。いずれこれが全身に広がり、お前は龍となる」
左腕にあったのは、白く輝く魚の鱗のような形のあざだった。
「え…?龍、に?」
私が龍になる?
信じられない…!
「嫌だろう。わかっている。だから俺の血を飲め。助かる道はそれしかない」
私の口元に切れた手を差し出す白龍様。
躊躇う私に、彼は囁く。
「さあ、薬だと思って飲め」
む、無理だよ…!
いきなり飲めって言われたって…そんな!
龍神様の血を飲むなんて…!
パニック状態の私に白龍様は軽く舌打ちをした。
「ちっ、やむを得まい」