龍神様との恋愛事情!

「意味わかりません!!白龍様最低っ!!」


いけないとわかっていても、神様に対して暴言を吐かずにはいられなかった。

それから私は、もと来た道を駆け出した。



最低最低最低!!


伝説の白龍様があんなこと言うなんて!!

ずっと、会うことを夢見てた…。

この村の誇りであり、私の憧れだった。

なのに…。



「きゃああ!?」


下り坂を走っていたら転んでしまった。


地面についたひざ小僧がジンジンする。


「痛いな……」


ひざ小僧が?


それとも、心が――?



――見捨てた…?はっ!勘違いするな。俺は気に入った人間を助けたまで。溺れていたのが文一人でも助けなかったろう


最低最低…!!



――良いか桜。お前のことは稀に見る馬鹿だから助けたのだ



サイテイ…。



知らず、涙目になってた。

土の付着した手で目を擦ろうとした時…。


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