龍神様との恋愛事情!
「黙れ、河童ども」
そう。河童だった。
私の肩くらいの身長に緑色の肌。
目はキョロッとしていて、口先が少し出っ張っている。
服は着ておらず、背中には亀の甲羅。
頭には俗に言う“皿”があった。
そんな河童達が五、六匹。
私、河童に殺されそうになったの!?
「まだ桜を付け狙っていたとはな。そんなに子供を殺したいか」
「ああ!殺してやりたいね!子供ってのはすぐにおいら達の領域に入ってきやがる。棲家を荒らされて迷惑なんだ!」
ギンッと河童に睨まれる。
こ、怖い!
「不満はそれだけか?」
白龍様が静かに問い掛けた。
「塒山の川に棲む権利をくれ~!おいら達の生活の安全を保証してくれよ~」
「わかった。二度と村の子供をお前達の棲家に近づかせまい。だから殺すな。良いか」