龍神様との恋愛事情!
「良くないです!私のせいで、私のせいで腕が…!」
痛々しい傷口を見て、涙が頬を伝った。
「ごめんなさい…白龍様……ごめんなさいっ…」
謝るより他に、言葉が見つからない。
そんな私に白龍様は言った。
「桜、こちらを向け。俺を見ろ」
「白龍様…?」
涙でぐちゃぐちゃの顔を上げて、恐る恐る白龍様を見た。
すると、頬をそっと撫でられた。
「………泣き顔など似合わん」
「え…?」
「泣くな。笑え。俺はお前の笑顔が見たい」
「む、無理言わないで下さい!今は、笑えませんっ」
「悲しむな。腕は失ったがお前は生きている。だから笑え」
無茶苦茶だと思った。
でも、白龍様が望むなら…。
「また助けて下さって、ありがとうございました…」
一生懸命笑顔を作って、お礼を言った。