龍神様との恋愛事情!


 それから私達は塒山神社に戻った。

白龍様と一緒に社殿の前に腰を下ろし、傷の具合を確かめる。


「白龍様は、どうして私に優しいんですか?」


未だドクドクと流れ出る血を布で押さえながら尋ねた。


「お前に優しい?俺が?」


「だって、二度も助けてくれました」


それに私だけじゃない。

村の子供みんなを守るために河童と約束をしてくれた。

文ちゃんを助けてはくれなかったけど、やっぱり白龍様は私の憧れてた優しくて強い白龍様なんだって思った。


「別に……お前のためではない。俺のためだ」


「え?」


「やっと俺を見たお前を、早々に失いたくない。それだけだ」


俺を見たお前?

どういう意味?


「あの…どういう意味ですか?」


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