龍神様との恋愛事情!
「………」
白龍様は黙ってしまった。
迷惑な質問だったのかな?
沈黙が続く中、私が聞かなきゃ良かったと思い始めた頃、やっと白龍様がしゃべり出した。
「お前は、いつもいつも…うるさかった」
へ?うるさい…?
「俺に会いたい。見たい。話したい。参拝に来る度に、お前はそんなことばかり祈っていた」
あ!確かに…おばあちゃんとお参りする度に声に出してお祈りしてたかも…。
「聞いてたんですか!?」
「いたからな。目の前に」
は、恥ずかしい!
「こんな近くにいても、お前は俺を見ない。……見えない」
白龍様は切なげに目を細めた。
綺麗な翡翠の瞳が揺らめく。
「今、ようやっと俺を見るお前に会えた。死なすものか」