龍神様との恋愛事情!


 翌日、農作業へ向かうお父さんを見送ってから、私は家事を一人でこなしつつ二人のお世話をした。


「おばあちゃんたら、朝ご飯こんなに残して…。食欲ないのはわかるけど、もう少し食べなきゃ元気になれないよ。それとも、私の料理が下手だから…?あっ!お母さん達、着替えるよね?替えの着物どこにしまったの!?」


「桜ちゃん、悪いけど水を持って来…げほっげほ!」


「ああ!おばあちゃん!大丈夫!?水ね。今持って来るから大人しく寝ててっ」


とてつもなく忙しかった。

慣れない家事と、気を使う看病で夜にはクタクタ。


でも弱音は吐けない。

お父さんだって一人で仕事、頑張ってるんだから。

私もできることをしなくちゃ。



一日目は何事もなく過ぎた。

異変が起こったのは二日目だった。




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