龍神様との恋愛事情!
反応を待っていると、伊吹様が乱れていた私の着物を正し始めた。
「え!?あのっ…」
「良い。無理をするな」
「無理では…!」
「お前を大切にしたい」
ドキッとした。
真剣な表情で翡翠の瞳が私を見つめてる。
「大切に…したいんだ」
そんなふうに囁かれたら頷くしかない。
私は伊吹様に抱きしめられ、口づけを受けながら、何度も「好き」を言葉にした。
伊吹様は一度も「好き」とは言ってくれなかったけど、私の確かな思いが伝わればそれでいい。
あなたは無口で照れ屋さんだから、私が言葉にしてあげる。
「伊吹様、大好きです」