龍神様との恋愛事情!

私は左腕を見つめた。

今は痣が消えているけれど…。


「ここにあった痣…。私は生まれ変わっても、ずっと伊吹様と繋がっていたんですね」


「お前は表の世界で死んだゆえ、魂から龍の力が離れなかったんだ。こちらへ来て終焉を迎えていれば、お前の魂は天に、龍の力は大地に還っていた」


そっか。私の魂は伊吹様の力とずっと一緒だったんだ。


「私は死んでからも伊吹様と一緒にいたんですね…」


「俺自身ではないが…まあ、そう理解しておけ」


私の髪に指を絡ませながら話す伊吹様。

情事の後だからか、なんだかとても色っぽい。


「そういえば、伊吹様はなぜ私の記憶を持っていたんですか?」


軽くプライバシーの侵害だよね?

私の心情が全部バレバレだ。


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