龍神様との恋愛事情!
おばあちゃんがこんな感じだからか、おじいちゃんは病気がちになり入退院の繰り返し。
今、私の両親はおじいちゃんが入院している近くの病院へお見舞いに行っている。
留守の間、おばあちゃんの相手を任された。
誰か一緒にいないと、すぐ散歩に出かけちゃうから危ないんだよね。
帰り道を忘れて隣町まで行っちゃうから。
「あれ?湯飲みがない……まさか」
お茶の用意をしようと湯飲みを探す。
私は台所で冷蔵庫を開けた。
「やっぱり…ここか」
何でもかんでも冷蔵庫に入れてしまう。
前はハシとか入れ歯も入ってた。
賢かったおばあちゃんがこうも変わってしまうなんて、小さい頃は想像もしなかった。
冷え切った湯飲みにお茶を注ぎながら、昔を懐かしんだ。