龍神様との恋愛事情!

別に、龍矢くんと私は付き合ってるわけじゃない。

告白されたこともないし、私も恋というより家族愛的な意味で龍矢くんが大好きだ。

けど……たまに龍矢くんは、今みたいに私を特別に思っているかのような発言をする。

たいてい、その時の龍矢くんの瞳は強烈な印象を私に残す。

独占欲というか…執着というか……とにかく、激しい「何か」を秘めた眼差しで見つめられるから。


はぁ…。

昔からああだけど、未だに慣れないな…。


そっと小さく溜息をついていると、桜川に出た。

もう少しで毎年初詣でへ行くお寺に着く。

道ですれ違う人達を観察しながら先を進んでいると、左手側に神社の鳥居が見えた。


「この神社、いつもあんまり人いないね」


「ああ……降龍神社か」


< 558 / 564 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop