龍神様との恋愛事情!
彼の白い顔をまじまじと見つめていると、相手も私のことをじっくり眺めて口を開いた。
「それにしても、ここまで龍化が進行していないとはな。驚きだ」
りゅうか…?
「お前の身体はどれだけ鈍感なんだ?ん?」
そう言うと、彼は私の腰を腕で絡めとり抱き寄せた。
「や、やめっ…!」
「恥じらうな。俺に顔をよく見せてみろ」
顎を持ち上げられたかと思うと、感触を楽しむように彼の親指が私の唇をなぞる。
「ふむ…。まあ…可もなく不可もなく、だな。また無難な顔立ちに生まれたものだ」
し、失礼な…!
「あなたは、誰ですか?龍神様?」
威圧感に気圧され、声が震えた。
でも聞かなくちゃ。
「俺を知りたいか?」
問われた瞬間、布団に押し倒された。
彼の雪のように白い長髪が私の頬にかかる。