龍神様との恋愛事情!

「でも、君の腕にはちゃんと白龍の鱗があったよね」


千早様は袖に隠れた私の左腕を見た。

あの痣…。

まさか鱗だったなんて。

未だに信じられない。


「……まさかあいつ、沙織に気づかれないうちに触ったのか…?」


触る…?


「あの…触るって…?」


「魂に触るって意味だよ。伊吹は君の魂に触ったことがあるんだ」


魂!?


「魂に触ることができるんですか!?」


あ…神様だから不思議じゃないか…。


「うーん…触るというより、力を魂に与えるって言った方が正確かな。龍神が人間の魂に自分の力の一部を分け与える。それを私達は“触れる”と呼ぶんだよ」


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