龍神様との恋愛事情!
私の中に、龍神様の力の一部が…?
全くそんな感覚はないけれど。
「触れられた人間は私達のことが見えるようになる。それから、肌に鱗が浮かび上がるんだ」
私、両方とも当てはまってる。
やっぱり伊吹様とどこかで会ってたのかな?
「いいかい沙織、よく聞いてね」
急に千早様の表情が危機迫るような、真剣なものになった。
「その鱗が全身に浮かび上がると、君は龍になってしまうんだよ」
「はい。知ってます」
「へ!?何で!?」
驚き顔の千早様、なんだか新鮮で面白い。
「伊吹様から聞きました。だから一緒に来いって」
「あいつにどこまで教えてもらった!?」
「え?いえ…それしか知りませんけど…」