腕枕で眠らせて*eternal season*
「まだ明るいのに…」
カーテンを閉めても暗くなりきらないベッドの上で、羞恥心からちょっと躊躇う。
「明るいと美織さんの綺麗な身体とか表情とかよく見えて、僕は嬉しいですけどね」
ストレートにスゴいことを言ってのけながら、紗和己さんは自分の着ているシャツのボタンをさっさと外していった。
普段より明るい部屋で見る彼の素肌。
滑らかな肌に無駄な肉のない美しい身体。広い肩から胸板にかけてのなんて見事なライン。色気の漂う引き締まった腰。
「…紗和己さんこそ、綺麗な身体…」
カーテンの隙間から零れる光に照らされた紗和己さんの首筋を、喉仏から鎖骨へゆるりと指でなぞってみた。
「美織さん…」
彼の瞳が一気に妖しさを帯びる。
そのまま自分の指に導かれるように、鎖骨へと唇を寄せチュッとひとつキスを落とした。
くすぐったい愛撫に、ピクリと大きな身体が反応する。
…可愛い、紗和己さん。
嬉しくて、チュ、チュっと小鳥が啄むように鎖骨に胸板にと口付けを落としていった。
そして左の胸にきゅっと、強めのキス。
「…ん…」
微かな声と共に、紗和己さんの手が私の頭をゆるく撫でた。
小さくついた痕を指で確かめるように擽りながら、顔を上げて彼の瞳を見つめる。
「…明るいのもいいかもね。私も紗和己さんのコト、もっと見たいな」
私の言葉に、紗和己さんが浮かべたのはいつもとは違う扇情的で恥ずかしげな表情。
「…知って下さい。僕の事もっともっと、知って下さい」
頭をゆるく撫でていた手に、少しだけ力が込められて
それに従うように私は、愛しい大きな身体に情熱を籠めて、キスを綴っていった。