モントリヒト城の吸血鬼~一夜話~
「…どうしてそう、回りくどいの…。」
バツの悪そうな顔で、姫乃は呟いた。
「…凍夜。隠した理由は
わかったから、返してちょうだい。」
「…。本当にわかったなら、
言うことがあるよね。」
凍夜が念を押すように言うと、
姫乃はため息をついた。
「凍夜の目の届かないところで、
怪我をする可能性のあることは
控えます。…たぶん。」
「たぶんなの…。」
「目が届いてればやる気
満々なんですか…。」
「極力!…しないように気を
つけます!…これでいいでしょ?」
沙羅と朔夜のツッコミに
姫乃は慌てて訂正する。