幸せをくれた君に
「……私でいいんですか?」

理沙だって、多少はこうなることを予想していたのだろう。

今日は、クリスマスの夜なのだから。

意味もなく男が女性を食事になど誘いはしない。



「理沙がいい。理沙じゃないと嫌なんだ」


俺の言葉に彼女は一瞬、目を閉じ、深呼吸をしたようだった。

そして、紡ぎ出された言葉は。


「よろしくお願いします」

「ありがとう、こちらこそ」


ある程度は予期できた答えであっても、安堵と喜びに満たされたことに違いはなかった。


俺が優しく彼女に笑いかけると、彼女もまた、それまで固かった表情を緩め、微笑み返してくれのだった。
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