幸せをくれた君に
デザートを食べ終え、店を出た俺は彼女を自分のマンションへと誘った。


理沙は一瞬、迷ったふうだったが結局ついてきた。



そして、俺は彼女を部屋に招きいれるやいなやキスをした。

「……っ」

あまりに性急すぎたのかもしれない。

理沙が俺の肩を押し返そうとする。

けれど、それまで彼女に触れることを我慢していた俺は俺自身を抑えることができなかった。

彼女の口に舌をわりこませる。

「う……んっ……」

こぼれる吐息が俺を煽る。

「理沙、俺を感じて……好きだ」


俺の言葉に、彼女の押し返そうとする力が緩んだ。



俺はそれを彼女の了解ととった。



そうしてクリスマスの夜、俺と彼女は初めて結ばれたのだった。
< 18 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop