jack of all trades ~珍奇なS悪魔の住処~【完】
真論を香さんに預けて、再び立ち上がろうとき、急にドアが開いた。
「!?」
先に目に入ったのは、黒い厚底のブーツだった。
タイツも黒く、被さる膝上のパンツも、もちろん黒で・・・・・・。
極めつけには、ベルトに付いたゴツゴツの骸骨がこちらを凝視していた。
(志・・・・・・音・・・・・・?)
あのケーキの香りが、鼻を掠めた。
あなたは、離れても離れてもわたしの元に戻ってくる。
ねぇ、そうでしょう?
「志音!」
そう叫びながら、素早く立ち上がる最中、瞳には黒しか映らなくて・・・・・・最後に美白肌が瞳を覆った。
わたしは、志音を抱き締めていた。
アイライン際立つ大きな目、耳が垂れそうなほど大量のピアス、透明なリップしか塗られない唇、全てが愛おしくてたまらなかった。
「志音・・・・・・志音・・・・・・よかった。遠くに行ってしまうなんていやだよ!」
感情が昂ったわたしは、いつの間にか大胆になってしまっていたようだ。
「蕾、香がいるから。ここまでだ」
そう耳元で注意を受けた。
志音からそっと離れたが、恐ろしさのあまり、後ろは見ないことにした。
怒りと白けが待ち受けていそうだったから。
しかし、意外にも後ろから飛んできた声は、落ち付いた調子だった。
「それで、上手くいっているのか?」
「あぁ、おかげ様で」
志音は、相変わらず仏頂面で答えた。
「!?」
先に目に入ったのは、黒い厚底のブーツだった。
タイツも黒く、被さる膝上のパンツも、もちろん黒で・・・・・・。
極めつけには、ベルトに付いたゴツゴツの骸骨がこちらを凝視していた。
(志・・・・・・音・・・・・・?)
あのケーキの香りが、鼻を掠めた。
あなたは、離れても離れてもわたしの元に戻ってくる。
ねぇ、そうでしょう?
「志音!」
そう叫びながら、素早く立ち上がる最中、瞳には黒しか映らなくて・・・・・・最後に美白肌が瞳を覆った。
わたしは、志音を抱き締めていた。
アイライン際立つ大きな目、耳が垂れそうなほど大量のピアス、透明なリップしか塗られない唇、全てが愛おしくてたまらなかった。
「志音・・・・・・志音・・・・・・よかった。遠くに行ってしまうなんていやだよ!」
感情が昂ったわたしは、いつの間にか大胆になってしまっていたようだ。
「蕾、香がいるから。ここまでだ」
そう耳元で注意を受けた。
志音からそっと離れたが、恐ろしさのあまり、後ろは見ないことにした。
怒りと白けが待ち受けていそうだったから。
しかし、意外にも後ろから飛んできた声は、落ち付いた調子だった。
「それで、上手くいっているのか?」
「あぁ、おかげ様で」
志音は、相変わらず仏頂面で答えた。