jack of all trades ~珍奇なS悪魔の住処~【完】
好きな人には真摯でいたい。
この志音の一言を、全身全霊で感じた。
痛かったこの一言が、今は居心地良く、スッと体中に溶け込んでいった。
そして、固い指輪との接触さえも、好適に感じてしまう自分がいた。
「もう、1つの秘密は・・・・・・蕾のペットショップの隣に、美容室を建築中だ」
わたしは、脳みそごと、ごっそり盗み取られたかのように、頭が真っ白になってしまった。
思考停止状態が続いたが、価値のなさを理由に、泥棒から返品されたのか、徐々に再始動してきたようだ。
「ということは・・・・・・近くで一緒に働けるってことよね! ずっと、ずっと!」
志音は乱れた髪を整えながら、天井を見ていた。
「まぁ、そういうこと」
「よかったな、蕾」
香さんがわたしたちを見て、微笑んでいた。
嫌味もなく、ただ純粋に・・・・・・。
香さんは真実を知って、志音を見直したんだろう。
愛する人の幸せを思って身を引いた志音の勇気、そして、その辛さが身に沁みたんだろう。
志音が引いていなかったら、香さんがわたしに会えることはなかったかもしれない。
志音は大人だ。
年下なのに、そう思わせたくないとでも言いたそうなくらいに。
工事は着々と進み、2カ月後には、2店舗両方が完成した。
そして、数週間後に、同時OPENすることになった。
この志音の一言を、全身全霊で感じた。
痛かったこの一言が、今は居心地良く、スッと体中に溶け込んでいった。
そして、固い指輪との接触さえも、好適に感じてしまう自分がいた。
「もう、1つの秘密は・・・・・・蕾のペットショップの隣に、美容室を建築中だ」
わたしは、脳みそごと、ごっそり盗み取られたかのように、頭が真っ白になってしまった。
思考停止状態が続いたが、価値のなさを理由に、泥棒から返品されたのか、徐々に再始動してきたようだ。
「ということは・・・・・・近くで一緒に働けるってことよね! ずっと、ずっと!」
志音は乱れた髪を整えながら、天井を見ていた。
「まぁ、そういうこと」
「よかったな、蕾」
香さんがわたしたちを見て、微笑んでいた。
嫌味もなく、ただ純粋に・・・・・・。
香さんは真実を知って、志音を見直したんだろう。
愛する人の幸せを思って身を引いた志音の勇気、そして、その辛さが身に沁みたんだろう。
志音が引いていなかったら、香さんがわたしに会えることはなかったかもしれない。
志音は大人だ。
年下なのに、そう思わせたくないとでも言いたそうなくらいに。
工事は着々と進み、2カ月後には、2店舗両方が完成した。
そして、数週間後に、同時OPENすることになった。