jack of all trades ~珍奇なS悪魔の住処~【完】
すると、どうだろう、志音のまな板のような固い胸に抱かれた真論は、すぐに泣き止み、笑い始めたではないか。
「ぶーぶー、きゃっきゃ」
ご機嫌な真論に対して、志音は少し顔が上気しているようにみえた。
「志音は、真論フェチなんだよ」
千砂兎さんが、知ったかぶりのようにツッコミを入れてきた。
「真論フェチ・・・・・・?」
(それは、萌えってやつですか?)
どうしても信じられなかったわたしは、志音の眉間に穴を開けて、3つ目にでもしてしまいそうなほど、顔を正視した。
「メールで教えてくれたんだよ。蕾の次に可愛いってな」
志音は視線を地面に向け、何も言い返さなかった。
「真論は皆に愛されて幸せ者でちゅね。よかったでちゅね~」
そう言って、香さんが産毛の生えた真論の頭を撫でていると、千砂兎さんの罵声が飛んだ。
「悪魔が、でちゅよとか言うなよ。気持ち悪い」
「なんだって? 千。生憎、僕は耳が悪いからね、何も聞こえなかったよ」
一気に不穏な空気に包まれたそのとき、どこからか聞き慣れない声がした。
「つ・・・・・・つー、つー」
その声の主は、なんと真論だった。
何かを言おうとしているではないか。
皆、真論が初めて放つ言葉を聞き取ろうと、志音の周りに集まってきた。
「つーつー、つー」
真論の声に合わせて、5本の首が上下に動いた。
そしてついに、真論が言葉を発した。
「つーぼー、つーぼー、つぼー」
(つぼ? 壺?)
基本的には、ママとかパパではないだろうか?
「ぶーぶー、きゃっきゃ」
ご機嫌な真論に対して、志音は少し顔が上気しているようにみえた。
「志音は、真論フェチなんだよ」
千砂兎さんが、知ったかぶりのようにツッコミを入れてきた。
「真論フェチ・・・・・・?」
(それは、萌えってやつですか?)
どうしても信じられなかったわたしは、志音の眉間に穴を開けて、3つ目にでもしてしまいそうなほど、顔を正視した。
「メールで教えてくれたんだよ。蕾の次に可愛いってな」
志音は視線を地面に向け、何も言い返さなかった。
「真論は皆に愛されて幸せ者でちゅね。よかったでちゅね~」
そう言って、香さんが産毛の生えた真論の頭を撫でていると、千砂兎さんの罵声が飛んだ。
「悪魔が、でちゅよとか言うなよ。気持ち悪い」
「なんだって? 千。生憎、僕は耳が悪いからね、何も聞こえなかったよ」
一気に不穏な空気に包まれたそのとき、どこからか聞き慣れない声がした。
「つ・・・・・・つー、つー」
その声の主は、なんと真論だった。
何かを言おうとしているではないか。
皆、真論が初めて放つ言葉を聞き取ろうと、志音の周りに集まってきた。
「つーつー、つー」
真論の声に合わせて、5本の首が上下に動いた。
そしてついに、真論が言葉を発した。
「つーぼー、つーぼー、つぼー」
(つぼ? 壺?)
基本的には、ママとかパパではないだろうか?