jack of all trades ~珍奇なS悪魔の住処~【完】
「どうして、壺なのかな?」
悩めるわたしを救ったのは、レスキュー隊、志音だった。
「真論が言いたかったのは、つぼみだ」
「蕾は、皆に愛されているからね」
そう言った秀斗は、もう切なげな表情を浮かべていなかった。
数か月前までは、1匹だけ取り残され、ミザリーの湖に浮かんだ白鳥のようだった。
しかし、今となっては、漂うオーラが全く違っていた。
これは、秀斗がわたしに対して使っていた愛するが、別物に変化したことを示しているようだった。
彼が恋愛しているのは、そう、千砂兎さんだから。
これで良かったんだ。
わたしは、数年もの呪縛から完璧に解放された気がした。
これからは、互いの幸せに向かって進むのみ。
その中で、助け合っていけばいい。
「千、お前はいつ、再婚するんだ?」
今度は、香さんが千砂兎さんに爆弾を仕掛けた。
「はぁ~っ! 香、お前、何が言いたい」
美そのものが、惚れ込んでしまいそうなくらいに美しい悪魔2人が並んだ。
「秀斗の気持ちに応えてやれよ」
「あぁ・・・・・・もっと、もっと苛めてやろう」
両手を合わせて、骨をポキポキ慣らし始めた千砂兎さんに、秀斗は青ざめた。
「僕は、再婚はいつだと聞いたんだ。聞こえなかったか?」
「聞こえないな。本人に何度言われたってな。香と同じで、都合の良いことしか聞こえないようにできてるんだ」
(秀斗、頑張ってるんだね。仕事も恋愛も)
わたしは、そんな秀斗を昔みたいに応援したくなってきた。
仕事熱心な秀斗は、恋愛に対しては殊更不器用だ。
今になって、ようやくそのことに気付いた。
悩めるわたしを救ったのは、レスキュー隊、志音だった。
「真論が言いたかったのは、つぼみだ」
「蕾は、皆に愛されているからね」
そう言った秀斗は、もう切なげな表情を浮かべていなかった。
数か月前までは、1匹だけ取り残され、ミザリーの湖に浮かんだ白鳥のようだった。
しかし、今となっては、漂うオーラが全く違っていた。
これは、秀斗がわたしに対して使っていた愛するが、別物に変化したことを示しているようだった。
彼が恋愛しているのは、そう、千砂兎さんだから。
これで良かったんだ。
わたしは、数年もの呪縛から完璧に解放された気がした。
これからは、互いの幸せに向かって進むのみ。
その中で、助け合っていけばいい。
「千、お前はいつ、再婚するんだ?」
今度は、香さんが千砂兎さんに爆弾を仕掛けた。
「はぁ~っ! 香、お前、何が言いたい」
美そのものが、惚れ込んでしまいそうなくらいに美しい悪魔2人が並んだ。
「秀斗の気持ちに応えてやれよ」
「あぁ・・・・・・もっと、もっと苛めてやろう」
両手を合わせて、骨をポキポキ慣らし始めた千砂兎さんに、秀斗は青ざめた。
「僕は、再婚はいつだと聞いたんだ。聞こえなかったか?」
「聞こえないな。本人に何度言われたってな。香と同じで、都合の良いことしか聞こえないようにできてるんだ」
(秀斗、頑張ってるんだね。仕事も恋愛も)
わたしは、そんな秀斗を昔みたいに応援したくなってきた。
仕事熱心な秀斗は、恋愛に対しては殊更不器用だ。
今になって、ようやくそのことに気付いた。