jack of all trades ~珍奇なS悪魔の住処~【完】
「それにしても、ずるいぜ。香も志音も。蕾の傍でずっといられてさ。わたしは、海外と日本を行き来しないといけないんだ。もちろん、今週は、温もりをいっぱいいただくから覚悟しておいて」
ウインクしたイケメンハーフに、わたしは密かにクラリとした。
それも一理ある、本当に眩暈がしたのだ。
そのとき、志音がわたしを抱き止めた。
いつの間にか、真論は、乳母車でスヤスヤ寝息を立てて寝ていた。
眩暈は一瞬だったので、大事には至らなかった。
すると、志音が耳元で囁いてきた。
「蕾、狼には気を付けて。千砂兎も香も狼だ。何かあったら、わたしに言うんだ。わたしが蕾にとって、1番の紳士(真摯)になるから」
そんなこととはつゆ知らず、香さんと千砂兎さんは、相変わらず口喧嘩の真っ最中、そして秀斗は止めに入りながらも、その周りをオロオロとするばかりだった。
わたしの眩暈のことにも、全く気付いていないようだった。
志音は、極上の幸せを手に入れたかのように微笑んでいた。
ファッションの黒はそのままに、心の黒い闇を宇宙の彼方に飛ばしてしまったような、初めて見せてくれた笑顔だった。
今日、皆で記念撮影をした。
この写真を真論が見る頃、わたしたちはどうなっているだろう?
何も変わって欲しくないと思うわたしは、きりがないくらいに欲張りだ。
わたしたち5人からは、数種の結婚観がみえてくる。
結婚を追いかける者、結婚を待つ者。
結婚から逃げる者、結婚をしない者。
1人だけに愛を捧げる者、密かに別の場所でトキメキを得る者。
結婚したら、自由はない。
そう断言したくないのが人間であって。
だけど、皆の幸せを願うのも人間であって。
きっと、矛盾で仕上がった生物なのだろう。
1つ言えることは、基本、人間は自由だ。
自由には愛が必要で、愛には自由が必要だ。
愛は、性も境遇をも超越してしまう、運命的かつ盲目的な感情。
さぁ、自分の色で塗り進むもう、エターナル・ルートを。
ウインクしたイケメンハーフに、わたしは密かにクラリとした。
それも一理ある、本当に眩暈がしたのだ。
そのとき、志音がわたしを抱き止めた。
いつの間にか、真論は、乳母車でスヤスヤ寝息を立てて寝ていた。
眩暈は一瞬だったので、大事には至らなかった。
すると、志音が耳元で囁いてきた。
「蕾、狼には気を付けて。千砂兎も香も狼だ。何かあったら、わたしに言うんだ。わたしが蕾にとって、1番の紳士(真摯)になるから」
そんなこととはつゆ知らず、香さんと千砂兎さんは、相変わらず口喧嘩の真っ最中、そして秀斗は止めに入りながらも、その周りをオロオロとするばかりだった。
わたしの眩暈のことにも、全く気付いていないようだった。
志音は、極上の幸せを手に入れたかのように微笑んでいた。
ファッションの黒はそのままに、心の黒い闇を宇宙の彼方に飛ばしてしまったような、初めて見せてくれた笑顔だった。
今日、皆で記念撮影をした。
この写真を真論が見る頃、わたしたちはどうなっているだろう?
何も変わって欲しくないと思うわたしは、きりがないくらいに欲張りだ。
わたしたち5人からは、数種の結婚観がみえてくる。
結婚を追いかける者、結婚を待つ者。
結婚から逃げる者、結婚をしない者。
1人だけに愛を捧げる者、密かに別の場所でトキメキを得る者。
結婚したら、自由はない。
そう断言したくないのが人間であって。
だけど、皆の幸せを願うのも人間であって。
きっと、矛盾で仕上がった生物なのだろう。
1つ言えることは、基本、人間は自由だ。
自由には愛が必要で、愛には自由が必要だ。
愛は、性も境遇をも超越してしまう、運命的かつ盲目的な感情。
さぁ、自分の色で塗り進むもう、エターナル・ルートを。