jack of all trades ~珍奇なS悪魔の住処~【完】
秀斗が気付いていたことを知ったわたしは、感傷的な気持ちになり、体の痛かった部分が疼痛してくるような錯覚に陥った。
(どうして? どうして何も言わなかったの? ねぇ秀斗・・・・・・)
こんなに愛されていたなんて、こんなに優しい人だなんて思ってもみなかった。
秀斗の笑った顔が、シネマのように脳裏を流れていった。
(ありがとう・・・・・・ありがとう、秀斗。わたし幸せになるよ・・・・・・だから、あなたも・・・・・・)
顔の腫れぼったい火照りを鎮めようと、冷たい布団を当てていると、いつのまにか眠りについていた。
目が覚めたときは、まだ薄暗かった。
(何時だろう?)
携帯を見ると、早朝5時だった。
今日は日曜日、会社は休みなので、目が腫れていても気にしなくていい。
そのために、昨日メールを送ることにしたのだ。
わたしは携帯を手に持ったまま、布団の中に潜り込んだ。
(志音・・・・・・やっと、わたしはあなたのもの)
哀感と喜悦が入り混じった気持ちは、徐々に法悦状態へと塗り替えられていった。
母性本能の欠片もない自己中心的な親指は、伸び伸びと動いていった。
『志音、朝早くにごめんね。わたし、秀斗と別れたの。今日会いたい』
送信を終えると、再び眠気に襲われた。
携帯は機械なのに、気持ちを吹きこむと生き物になる。
そんな異様なことを考えながら、眠りについた。
(どうして? どうして何も言わなかったの? ねぇ秀斗・・・・・・)
こんなに愛されていたなんて、こんなに優しい人だなんて思ってもみなかった。
秀斗の笑った顔が、シネマのように脳裏を流れていった。
(ありがとう・・・・・・ありがとう、秀斗。わたし幸せになるよ・・・・・・だから、あなたも・・・・・・)
顔の腫れぼったい火照りを鎮めようと、冷たい布団を当てていると、いつのまにか眠りについていた。
目が覚めたときは、まだ薄暗かった。
(何時だろう?)
携帯を見ると、早朝5時だった。
今日は日曜日、会社は休みなので、目が腫れていても気にしなくていい。
そのために、昨日メールを送ることにしたのだ。
わたしは携帯を手に持ったまま、布団の中に潜り込んだ。
(志音・・・・・・やっと、わたしはあなたのもの)
哀感と喜悦が入り混じった気持ちは、徐々に法悦状態へと塗り替えられていった。
母性本能の欠片もない自己中心的な親指は、伸び伸びと動いていった。
『志音、朝早くにごめんね。わたし、秀斗と別れたの。今日会いたい』
送信を終えると、再び眠気に襲われた。
携帯は機械なのに、気持ちを吹きこむと生き物になる。
そんな異様なことを考えながら、眠りについた。