jack of all trades ~珍奇なS悪魔の住処~【完】
携帯の着信音で目が覚めた。
(志音からだ!)
携帯は、お腹辺りに乗っかっていた。
愛用のパジャマの胸元に付いているテディベアは、悪戯な笑みを浮かべているようにみえた。
(意地悪な顔しないで。わたしはこれから幸せになるの)
一人二役で会話している自分に嫌気が差しながらも、宝石のように光り輝く画面に目を向けた。
『何年も一緒いにいたのに、そんな急に大丈夫なのか? わたしのせいだよな・・・・・・。ごめん。今日も会うよ。絶対に。わたしのお姫様』
短文だが、志音の気持ちが凝縮されているのを感じた。
濃い、極上に濃い、極上の恋。
(早くあなたに会いたいの。志音・・・・・・わたしを褒めて。わたしを愛して・・・・・・)
そんな幸せの絶頂の中、ある人がわたしの頭をよぎった。
それは、香さんだった。
勝手に傷付いて、逃げて、それきりになっていた。
真実も聞かないで、ただ避けていた。
でも、いいじゃないか、お婆さんが言っていたことは、嘘には聞こえなかったんだ。
わたしにとっては、真実だと認識されてしまったんだ。
メールは今も続いている。
香さんはいつも、話を聞いてくれと主張してくる。
聞いてしまえば、運命が変わってしまうような気がして、聞きたくなくなってしまう。
これ以上傷付くことは、もうごめんだ。
だけど、引っかかる。
疑問の小骨が胸の辺りをチクチクと刺激するんだ。
志音に香さんのことを話さなければならない。
この小骨を取り除くためにも、志音に秘密事を作らないためにも。
だって、生活を共にしたいくらい愛しているから。
(志音からだ!)
携帯は、お腹辺りに乗っかっていた。
愛用のパジャマの胸元に付いているテディベアは、悪戯な笑みを浮かべているようにみえた。
(意地悪な顔しないで。わたしはこれから幸せになるの)
一人二役で会話している自分に嫌気が差しながらも、宝石のように光り輝く画面に目を向けた。
『何年も一緒いにいたのに、そんな急に大丈夫なのか? わたしのせいだよな・・・・・・。ごめん。今日も会うよ。絶対に。わたしのお姫様』
短文だが、志音の気持ちが凝縮されているのを感じた。
濃い、極上に濃い、極上の恋。
(早くあなたに会いたいの。志音・・・・・・わたしを褒めて。わたしを愛して・・・・・・)
そんな幸せの絶頂の中、ある人がわたしの頭をよぎった。
それは、香さんだった。
勝手に傷付いて、逃げて、それきりになっていた。
真実も聞かないで、ただ避けていた。
でも、いいじゃないか、お婆さんが言っていたことは、嘘には聞こえなかったんだ。
わたしにとっては、真実だと認識されてしまったんだ。
メールは今も続いている。
香さんはいつも、話を聞いてくれと主張してくる。
聞いてしまえば、運命が変わってしまうような気がして、聞きたくなくなってしまう。
これ以上傷付くことは、もうごめんだ。
だけど、引っかかる。
疑問の小骨が胸の辺りをチクチクと刺激するんだ。
志音に香さんのことを話さなければならない。
この小骨を取り除くためにも、志音に秘密事を作らないためにも。
だって、生活を共にしたいくらい愛しているから。