jack of all trades ~珍奇なS悪魔の住処~【完】
わたしは小さく深呼吸したあと、志音を見据えた。
「志音・・・・・・わたし秘密にしていたことがあるの」
ただ怖かった。
志音との絆にヒビが入る瞬間は、訪れて欲しくない。
「あぁ、聞くよ」
怯えたわたしは、俯いて話し始めた。
「秀斗とは付き合った当初から、体の関係が上手くいかなかった。いつも、短時間で遊びと営みを終わらしていく。痛くて怖くて・・・・・・。鳥肌が立つくらいだった。だけど、優しい人なのよ。それに、将来は安定するだろうって安心感もあった。そんな生活が3年ほど続いた。ある日、わたしはなぜか衝動に駆られて、デート帰りに1人で寄り道をしたの。始めてて戸惑ったけど、導かれるように歩いていった。辿り着いた場所は、路地にある何でも屋だった。そこで運命の出会いをした。だけど、わたしにも彼にも相手がいた。だけど、彼の相手はどこにも見当たらない。いないのか隠しているのか、未だに分からない。噂では行方不明だと聞いた。その噂を知ったのは最近。真実と向き合うことを恐れていたの。だけど、彼はとても良い人よ。ごめんね、志音、3年間ほど、彼を愛していた。今は志音を想っているよ。彼への気持ちは、はっきり分からなくなった。嫌いでないことは確かだけど、逃げたの。真実を知るのが怖くて・・・・・・。彼は今でもわたしにメールをしてくる。だけど、わたしは逃げっぱなし・・・・・・。これ以上傷付きたくないの。志音といると幸せだから。一緒に生きていきたいくらい、愛しているの」
志音はいったいどんな顔をしているだろう?
恐怖で顔が上げられなかった。
涙で格子模様が歪んでいった。
「志音・・・・・・わたし秘密にしていたことがあるの」
ただ怖かった。
志音との絆にヒビが入る瞬間は、訪れて欲しくない。
「あぁ、聞くよ」
怯えたわたしは、俯いて話し始めた。
「秀斗とは付き合った当初から、体の関係が上手くいかなかった。いつも、短時間で遊びと営みを終わらしていく。痛くて怖くて・・・・・・。鳥肌が立つくらいだった。だけど、優しい人なのよ。それに、将来は安定するだろうって安心感もあった。そんな生活が3年ほど続いた。ある日、わたしはなぜか衝動に駆られて、デート帰りに1人で寄り道をしたの。始めてて戸惑ったけど、導かれるように歩いていった。辿り着いた場所は、路地にある何でも屋だった。そこで運命の出会いをした。だけど、わたしにも彼にも相手がいた。だけど、彼の相手はどこにも見当たらない。いないのか隠しているのか、未だに分からない。噂では行方不明だと聞いた。その噂を知ったのは最近。真実と向き合うことを恐れていたの。だけど、彼はとても良い人よ。ごめんね、志音、3年間ほど、彼を愛していた。今は志音を想っているよ。彼への気持ちは、はっきり分からなくなった。嫌いでないことは確かだけど、逃げたの。真実を知るのが怖くて・・・・・・。彼は今でもわたしにメールをしてくる。だけど、わたしは逃げっぱなし・・・・・・。これ以上傷付きたくないの。志音といると幸せだから。一緒に生きていきたいくらい、愛しているの」
志音はいったいどんな顔をしているだろう?
恐怖で顔が上げられなかった。
涙で格子模様が歪んでいった。