クリスマスの夜、星空の下で。
そうしてると、あっという間に家に着いた。

寒いし、入ろうかと思ったけど…。

「きゃははははは!」

「マジかよぉ~」

その騒がしさから、思い出した。

おにぃちゃんの彼女サンがいたんだった。

邪魔なんてしたくないから、もうちょっと後に入ることにした。

とぼとぼとその辺を歩く。

だけど、歩いてるうちに…

「ココ…どこ?」

迷子になっちゃったみたい。

ぼーっとしてたせいでついつい遠くまで来たっぽい。

街灯もなく、真っ暗。

「どこぉ…?」

キョロキョロと周りを見回したが、何も手がかりがないため、どこか全く分からない。

「誰か…いませんか~?」

当然、返事もなく。

どうしようと考えてるうちに、泣きたくなっちゃって。

「うぇ…誰か…いませんかぁ…?」

涙を流しながら歩き続けた。

彼氏にふられたり、迷子になっちゃったり。

最低なクリスマスだな、って思った。
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