クリスマスの夜、星空の下で。
「で、貴方何しにここに来たんですか?」

…そっか、クリスマスの夜にこんなところに来るなんておかしいもんね。

「ただ単に迷子になっただけです…。」

正直に答えた。

でも本当は、言いたくなかった。

絶対笑われると思ったから。



…案の定。

「迷子!?ぅははははははっ!」

笑われました。

予想以上に。

「そ、そんな笑わなくったっていいじゃないですか!!」

頬を膨らませて言った。

「だって…その年で、迷子…ヤバくね!?ぅはははははははっ!!」

「もういいです!」

笑われたのにはちょっとキレたけど、振られたことを忘れるぐらい楽しかった。

「じゃあ、あなたは何の用でここに?」

どーせあんたも用なんてないでしょ!?

そう思ってたけど…。

「俺?俺は…星を見にきた。」

「ホシィ!?」

予想外でびっくりした。

だって…あんな笑いこらげてた人が星が好きだなんて想像がつかなさすぎるでしょ、普通!!

「まぁ、そんな驚くなかないで下さいよ。」

はははっと笑って、男の子は言った。

「とりあえず、空みてくださいよ。」

「え?」

空…?

言われた通り空を見てみると…。
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