プリーズ・イート・ミー
パタンとドアが閉じられ、更衣室にはわたしひとりっきり。
溶け出したマシュマロの味が口の中にじわりと広がっていく。


「甘い……なぁ……」


杏里ちゃんは、このマシュマロみたいにふわふわしてて甘い雰囲気の女の子だと思う。
彼女みたいに可愛げのあるタイプなら、わたしも簡単に幸せつかめるのかなぁ……。

閉じられたドアをしばらくの間ぼんやり見つめたまま、そんなことを考えていた。

だけど、いい加減着替えなきゃ……と動き始めたとたんに気づく。

あれ……?


「ないっ! わたしの着替え!」


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