プリーズ・イート・ミー

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どうやらわたしの方が先に到着したらしい。

S駅のロータリーにはまだうちの会社の車らしきものは見あたらなかった。

桐谷さん、お願い! 早くきて!

サンタコスプレのわたし、めっちゃ浮かれた人みたいで、恥ずかしいんですけど。

お願い、早く早く……と、まさに両手を組んで祈っていると、ププッとクラクションの音が響いた。

きたっ。
急いで車にかけよるわたしを見て、中から出てきた人がお腹を抱えて笑い出す。


「ちょ、おまっ、まさかその格好で電車乗ってきたのか?」

「だって、しょうがないじゃないですか! 服なくなっちゃんだから! てか、どれほど恥ずかしかったかわかります? 26歳の! 大の大人がひとりっきりで! 何が悲しくて、サンタコスプレで電車のらなきゃならないんですか! もう拷問でしたよ!」


わたしがしゃべればしゃべるだけ、桐谷さんはさらに笑う。


「腹いてぇ。も、マジやめて。お前の人生そのものがコントみたいだな。今頃ツイッターで上がってるぞ。【○○線にてサンタと遭遇なう】的な感じで」


あははははは。と、自分の言ったことにウケてる。

こっちは全然面白くないんですけど。

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