プリーズ・イート・ミー
バルコニーの手すりの上。

そこには手のひらに乗りそうなぐらいの小さな雪だるまがいくつか並んでいた。

ううん。雪だるまって呼ぶのはふさわしくないかもしれない。

最初は雪の塊にしか見えなかったそれは、よく見れば、それぞれがキャラクターの顔を型どったものだった。


「もしかして、これ全部、冨樫さんが作ったの?」


あたしのテンション、かなり上がっていた。

だって、すっごく可愛くできてるんだもん。


「これ……ピカチューですよね。で、こっちはリラックマ? すごいすごい! 超似てますよ! なんでこんなの作れるんですかー?」

「あー。なんか最初は雪だるま作ってみたんだけどさ。これ、もっと他にもできんじゃね?とか思ってやってみたら、思った以上にクオリティ高いのできてさ、気づいたらすげー夢中になってた。で、誰かに見せてーなぁとか思ってたら……杏里ちゃんが来たんだ」

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