たった一つの願いをこめて
ルナはあれから姿を見せなくなりました。

ミリアンは逢いたい気持ちを抑えることが出来なくなって、思い切って牧草地へと向かって足を運びます。
普段履きなれているはずの赤いハイヒールでは、歩けない補正されてない道をひたすら歩いて行きました。
小石に何度も躓いて、白いレースの付いた綺麗だったスカートはもうボロボロです。

「こんな靴、履いて来なければ良かった・・・」

牧草地まで続く道の途中。
小さな橋に座り込むとミリアンの瞳から大粒の涙がこぼれ落ちていきます。
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