月の絆~最初で最後の運命のあなた~



 それは、水色で艶々した――あたしの携帯電話。


「ありがと……」


 人間まだまだ腐った奴ばっかりじゃないんだと顔を上げて、あたしは言葉を止めた。


「忘れてっただろ」


 目の前の席に、当たり前のように座ったのは――狼呀だった。


「忘れてったは、正解じゃないと思う。あれは、うっかり忘れた時に対する言葉だけど、あたしの携帯電話は……月城さんが取り上げたんでしょ!」


 顔を見て思い出した。



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