月の絆~最初で最後の運命のあなた~
なぜか、疚しい(やましい)気分になる。
だって、今ではレンの右腕は腰に回り、左手は背中を撫でていて、あたしの胸はレンにぴったりとくっついていた。
そんな姿勢で、嘘をつく。
今日だって、この後に予定はない。
「やっと話は終わった?」
「あ、うん。ごめんね、待たせちゃって」
「そうだね。でも、そんなことより……」
レンは言葉を止めて、あたしの首筋に口づけて――。
「二人で会う約束なんてしちゃって、妬ける」
「やだなあー、焼きもちはやめてよね。レンとは、そんな関係じゃないんだから」
おちゃらけてみたけど、レンの目を直視して、どきりとした。
レンの甘い瞳は、見たこともないくらい真剣で怖い。