月の絆~最初で最後の運命のあなた~
人狼の群れが、最近は鬱陶しくなってくる。
アルファだから、伴侶を優先しちゃいけないのか?
そんな疑問が、頭の中をぐるぐる回る。
着信音とレイラの声で起こしてしまったかと、ベットに近づき空いたスペースに座るが、静かな寝息が聞こえるだけだった。
狼呀はほっとしながら寝顔を盗み見る。
少し顔色が悪く、かすかな血の匂いが鼻をかすめた。
また、保護本能に火がつく。
こんな場所にはいられない。
狼呀は突き動かされるまま、毛布をかけたまま首の下と膝の後ろに腕を入れて、ゆっくりと抱き上げた。