月の絆~最初で最後の運命のあなた~



 目の前に停めてある車まで歩いて行くと、マリアを抱えたまま器用に後部座席のドアをき、優しく座らせる。


 はらはらしながらドアを閉め、運転席に乗り込んでドアを閉める時と、エンジンをかける時に狼呀は今までにないくらい神経を集中させた。


 車を運転しながらも、全ての感覚はマリアを意識している。


 しばらく車を走らせて、ようやく静かな公園を見つけて車を駐車スペースに入れた。


 一度、車から降りて後部座席に乗り込み、マリアの頭を支えながら自分の膝に横にならせた。



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